横流しが悪い理由は3つあります。
一つは、横流しは横領です。横領は病気です。私は30年間車業界にいます。横領で会社を首になって、ほかの会社に入っても、またそこで横領をします。
つまり、横領の病気にかかると一生直らないのです。

二つは、子供に立派な大人になれなんてことは言えません。自分が犯罪者です。犯罪者が、人に対して偉そうなことが言えないのです。
どこも採用してくれなくなりますので、自分で仕事を始めます。
自分が横領の経験があると、従業員の横領が心配で、人を使えません。

三つは、会社で500万の横領が発覚すると、250万の税金を取られます。
税務署は、本来納税するべき金を、勝手に従業員に配った。
監督が悪いのは会社なので、儲かるべきお金分を払ってほしい。
会社に余分な税金がかかることは、働く仲間を裏切る行為になります。

次に、横領の発覚するメカニズムをお話します。3つあります。
税務署の調査、お客様からの問い合わせ、自動車税事務所からの問い合わせ。
そのほかに、交通違反などもあります。

一つは、5年ごとに自動車業界に税務調査が入ります。
ディーラーから調査します。販売したすべてのお客様に、下取りをどうしたのか問い合わせします。会社に入庫しているかをすべて調べます。
入庫していないと営業マンを問い詰めます。
このディーラーの調査が終わるとオートベルへの調査が始まります。

二つは、お客様から会社に問い合わせが入ります。
前回も、お客様から直接私へ電話があり、オートベルへ売ったが買い取り価格が安いといわれたこともありました。横流しのため、あせってレビューをきちんと行ってなかったのと思います。お客様が納得しないので、そこから横領が発覚しました。

三つは、自動車税がお客様へ行って発覚したことや、交通違反で発覚したこともありました。

横流しは犯罪です。発覚すると警察告訴します。犯罪者になり一生終わりです。
新しい従業員の皆さんは、これからいろいろな誘惑に負けないように気をつけてほしいと思います。