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まずい文章を書かないコツ:必要な主語を省略しない

souheki02.jpg必要な主語を省略しない
(悪い例)
 昨日、拳銃を持った五人組みの強盗が市内の飲食店に立てこもり、人質をとって現金二億円を要求。駆けつけた特殊急襲部隊が突入した十秒後に発砲、一人が射殺された。

(修正例)
 昨日、拳銃を持った五人組みの強盗が市内の飲食店に立てこもり、人質をとって現金二億円を要求。駆けつけた特殊急襲部隊が突入したが、その十秒後に強盗が発砲。特殊急襲部隊の一人が射殺された。

 英語に比べ、日本語は主語や主格が省略されやすい言語です。例えば、夏目漱石の有名な作品である『坊っちゃん』の書き出しは次のようになっています。
 親譲りの無鉄砲で子供のときから損ばかりしている。小学校にいる時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かしたことがある。

 この文章には、「誰が」に当たる主語がありません。あえて主語を記述するとすれば、「おれは親譲りの無鉄砲で〜」となります。また、川端康成の『雪国』も、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」といったように、主語が省略された形で書き出されています。このように、日本語では主語・主格を省略しても文意に影響が出ない場合が多々あります。
 しかし、省略してはいけない主語というものもあります。それを省略してしまったのが、いちばん右の例文。この例では、発砲したのが特殊急襲部隊なのか強盗なのかがはっきりしません。さらに、誰が射殺されたのかもわからない。読み方によっては、人質が犠牲になったと捉えることもできます。このように、読者に誤解を与えるおそれがある場合には、主語を省略してはいけません。
 では、どのようなときに主語が省略されてしまうのか。いちばん多いのは、やはり文が長くなってしまったときです。文が長くなり、含まれる動詞の数が増えてくると、書き手自身がそれらを管理できなくなります。その結果、必要な主語が落ちてしまう。ですから、文はできるだけ短くするのが望ましいのです。

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